

令和7年4月17日(木)午後1時30分より、ホテルニュー水戸屋様に於いて令和7年度定例総会を開催いたしました。
会員64名が参加いたしました。
審 議 事 項
① 令 和 6 年 度 復 興 支 援 活 動 報 告 並 び に 決 算 報 告
② 令 和 6 年 度 事 業 報 告
③ 令 和 6 年 度 収 支 決 算 報 告 並 び に 監 査 報 告
④ 第 2 9 期 役 員 選 出 に つ い て
⑤ 令 和 7 年 度 事 業 計 画 ( 案 )
⑥ 令 和 7 年 度 予 算 ( 案 )
⑦ そ の 他
以上、慎重審議の上、すべて承認いただきました。
この総会を持ちまして、第29期宮城県曹洞宗青年会の新たなスタートとなります。
その後、「合同委員会」が開催され、各委員会に分かれて本年度の各委員会事業について打ち合わせが行われました。
当会にご加入の皆様やご賛同賜っております皆様、活動にご協力をいただいております皆様、そしてこのHPをご覧の方に至りましても、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
東日本大震災から丸14年の時が過ぎました。本年も当会では、海蔵庵本院様より龍谷院様・釜谷霊園・観音寺様、そして旧大川小学校震災遺構までの道のりを命の尊さを感じながら行脚いたしました。
旧大川小学校震災遺構では、午後2時46分のサイレンで参列者の皆様と手を合わせ、黙祷を捧げ、その後の慰霊法要では、地元御寺院様はじめ多くの僧侶の皆様と共に供養させていただきました。遺族会会長のご挨拶の中で「復旧・復興は進んでいますが、心の復興はまだまだ進んでいません」という言葉を聞き、あの日起きたことを自身の胸に刻み、今を生きる私たちが共に手を取り合いながら生きていかなくてはいけないと改めて感じました。
結びになりましたが、慰霊行脚開催にあたり多大なるご協力を賜りました、第12教区海蔵庵御住職佐竹泰生老師はじめ関係者の皆様に心より感謝を申し上げ、ご報告といたします。
コロナ禍もあり6年ぶりの開催となりましたが、令和7年3月5日より7日まで二26名の会員と共に移動研修を行いました。行き先は鹿児島・熊本方面とし、本年、戦後80年を迎えるにあたり戦争について改めて学び、そして考えることを目的として鹿児島の知覧特攻平和会館での研修、慰霊法要を中心に企画・開催しました。
初日、まさかの事態から移動研修は幕を開けました。出発前夜からの降雪、低温の影響により飛行機の離陸が大幅に遅れ大阪伊丹空港から鹿児島への乗り継ぎが出来ず、次の便まで五時間以上待つことになりました。時間的に当日予定していた特攻平和会館へは向かえずその日は直接宿へ向かうことになりました。2日目は予定を変更し午前中に知覧特攻平和会館へ。午後から永平寺鹿児島出張所である紹隆寺様へ拝登しました。
主たる目的である特攻平和会館では特攻隊に関する資料や隊員の遺書、関係者の手記などを各々見学し、語り部の方から当時の写真などをもとにお話いただきました。特攻隊の平均年齢は二21歳。その多くは少年兵であり最年少は17歳の少年だったそうです。絶筆となる遺書に多く書かれていたのは両親、特に母親に対する思いをつづったもので、先立つ不孝を詫びつつ家族の健康を案じ、立派な戦果を約束する内容でした。また、印象的だったのは遺書だけではなく、学徒動員により特攻隊員の身の回りのお世話に勤めていた女学生の手記の中の一文です。「不安な私たちを励ましてくれた兄さまたち。飛び立つ日、顔で笑って心で泣いて送りました」とありました。限られた時間の中でほんの一部の資料やお話しか見聞き出来ませんでしたが、当時終戦間際の極限の状況の中、一人一人に様々なエピソードがあり、その一端に想いを寄せ想像しただけで胸が締め付けられ涙を禁じ得ませんでした。最後には敷地内の観音堂に於いて戦死者の慰霊法要を行うともに恒久平和を祈念致しました。その後、紹隆寺様へ上山し拝登諷経を行い、監寺老師よりお話と山内の説明をしていただきました。
最終日は無数の羅漢像や宮本武蔵所縁のお寺として有名な雲巌寺様、平成28年に起きた熊本地震から復興しつつある熊本城、そして太宰府天満宮を巡り仙台への帰路につきました。初日こそトラブルに見舞われ大幅なスケジュール変更が余儀なくされましたが、参加者皆様のご理解ご協力のおかげで当初予定していた行き先を全て訪れることができ、事故や体調を崩される方も無く無事に移動研修を終えることが出来ました。
目的の一つである会員相互の懇親も共にトラブルを乗り越えることでより深まり、現地で多くのことを学び感じることが出来た意義のある移動研修となりました。
最後に、移動研修を開催するにあたって、ご協力いただいた関係各位に心より感謝申し上げます。