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宮城県曹洞宗青年会 北村新会長 挨拶

第24期スローガン「自己を磨き、他に尽くさん」

平成27年4月の定例総会より第24期会長を拝命いたしました、石巻市(13教区)法山寺副住職の北村暁秀と申します。
さて、国難とも言われた東日本大震災、未だ復興半ばであり、多くの方々がその混乱の中に身をおいていらっしゃいますが、それは宮曹青にとっても同様でありました。
当時を振り返りますと、程度の多少はあってもおよそ総ての会員が被災してしまうという、未だかつて誰も経験したことのない状況の中で、支援物資の配給や被災寺院の片付け作業に奔走された当時の会員諸師の姿は今でも忘れることができません。
幾度にも及ぶ物資配給や炊出しに寺院片付け作業、さらには一年に及ぶ月命日供養に慰霊行脚など、紙面では語りつくせないほどでありました。
また、この2年間は天野大真会長の元、復興支援活動を受け継ぎ仮設団地での傾聴活動を主軸にされるなど、時宜に適した形で幅広く展開されつつ、従来の研修会やチャリティバザー、会員大会にソフトボール大会などの行持を復活され、宗侶のみならず特別会員の皆さんとの関係再構築にもご尽力されたのでありました。通常であっても当会の活動は年間を通じ多岐にわたりますから、二本の柱に同じように重きを置いて活動されたご苦労は計り知れないものがあります。
この4年半、何れの期も震災の混乱の中、活動するにあたって様々な葛藤や迷いがあったことは想像に難くありませんが、それでも前述のように活動を継続展開できたのは、そのすべてが菩薩行だったからだと思うのです。悩み苦しみ悲しんでいる方を放ってはおけない、活動に参加された誰もが「ひとの安らぎを自らの安らぎとする」まさに慈悲の実践としてそれぞれが菩薩の行として取り組まれたことが各々の芯となっていたからこそ可能であったと思うのです。

そこで、今期、第24期も同じく菩薩行を継続して参りたくスローガンを「自己を磨き、他に尽くさん」といたしました。これは「欣求菩提 教化衆生(上求菩提 下化衆生)」であり、「修行と教化」すなわち仏教の命題とする「智慧の獲得と慈悲の実践」であります。
しかしながら、「修行と教化」は切り離された別々のものではなく、この4年半の活動がまさにそうであったように、教化に勤しむ中で自らも学び、磨かれていく自己もあり、共に深まっていくものだとも実感いたしました。
つまりスローガン「自己を磨き、他に尽くさん」をより端的に表現するならば「教化」であります。ただし、「教化」といっても何か特別難しいことをいたそうというのではなく、どんな活動や研修も教化に適っているかどうかをしっかりと見つめながら行持していくこと、教化を意識してすべてを行っていくことであります。
そうして宮曹青の活動や研修に参加された会員の方々が最終的にはご自坊檀信徒の皆様や地元の地域社会などの教化活動にフィードバックして頂けるものにして参りたく存じます。
その実現のために今期は従来の4つの委員会に加えて特設として教化委員会を新たに設置し、5つの委員会で活動して参ります。研修委員会は主に法要を通じ、広報編集委員会は紙面やHPを通じ、ボランティア委員会は傾聴活動やボランティア活動を通じ、交流事業委員会は交流行事や慰霊行脚を通じて、それぞれが強く教化を意識しながらの活動といたします。さらに今期特設としての教化委員会は、布教教化の可能性や方向性あるいは問題点などを探る研修を通じて会員相互に学び合い、それぞれのご自坊や師寮寺における布教教化活動に活かして頂けるものを目指します。

東北地方集会「宮城大会」について
来年秋に予定されている「宮城大会」でも教化をテーマとして開催いたします。委員会それぞれの活動や研修を通じて深めたものの集大成となるような大会を目指して参ります。
詳細は準備委員会を発足して現在協議中ですが、「東日本大震災七回忌予修法要」や「復興祈念行持」ならびに「記念講演」を開催し檀信徒の方々や一般の方々大勢にご参加頂き、共に宗教的感動を分かち合えるような内容を鋭意検討して参ります。

結びに
「将来恩返ししていくのだよ」16年前の自身庶務時代、ある先輩が仰っていた言葉です。当時はあまりピンと来ませんでしたが、様々なお役を拝命してきた中でたくさんの方との出逢いや数え切れない大切な教えを頂戴して参りました。私などでは遠く及びませんが「相承」のおさとしの如く、受け継ぎ頂戴したものを僅かでも次世代の会員皆様のお役に立つことを願いながら「恩送り」としてお伝えさせて頂くことができれば幸甚であります。それが先輩方の願いであり先輩方への恩返しでもあると思うからです。
皆様には当会への益々のご理解とご協力ご法愛を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
合掌

第23期会長 天野大真 

会長写真 総会時
     第23期会長 天野大真

第23期スローガン ≪他は是れ吾にあらず≫

この度宮城県曹洞宗青年会第23期会長を勤めさせていただきます、第八教区皆傳寺副住職 天野大真です。

これまで、青年会という組織は自己の研鑽と相互の懇親を深めることが大きな2本の柱でした。私自身も平成9年にはじめて事務局員として参加させていただいて以来、沢山のことを学ばさせていただき、また数多くの勝友と巡り会う機会を頂戴しました。

そして、二年前の震災以来、奥野前会長率いる青年会はまさに市井に飛び出し、活動する僧侶の団体として、月命日供養から被災地行脚まで、被災された方の苦しみや悲しみに対し、まさに少水のよく石を穿つがごとしのスローガン通りの粘り強く、しっかりと腰の据わった活動を続けられてきました。

会員の皆様もよくご存じの事とは思いますが、まだまだ震災の苦しみや悲しみ、喪失感は2年前のままではないかと思います。先日、ある仮設住宅にうかがったところ、そこに住んでおられる70歳くらいのご婦人が、《よくテレビで、震災の恐ろしさを忘れないと言っているけれど、私たちにとっては今でも考えると震えがくるほど忘れたくても忘れられないんだよ》と言っていました。 まだ震災復興支援活動は終わりません。さらに言えばこれからの活動こそ、復興への足がかりとなる重要な機会となりうるのではないかと思います。

今期の青年会は《他は是れ吾にあらず》のスローガンのもと、自ら活動するなかで学ぶ、活動しながら学んでゆくことを柱として、事業を展開させていただきます。もちろん、青年会は自己の研鑽と懇親の大変重要な場であります。そしてそれ以上に他の誰でもない僧侶にしか出来ない活動が出来る組織としての青年会を考えていきたいと思います。会員の皆様のさらなるご理解とご協力をお願い申しあげ、誠に措辞ですが、挨拶とさせていただきます。