令和6年7月17日(水)、松島町にあります瑞巌寺様にて今年度第1回研修会を行いました。寺院では県内唯一の国宝であり臨済宗妙心寺派の修行道場でもある瑞巌寺様に拝登させていただき、瑞巌寺様の歴史を学ぶとともに臨済宗の禅風に触れることで宗侶としての知見を広げ、曹洞禅への見識をより深めることを本研修の目的とし企画、開催致しました。今回、瑞巌寺様には格別の配慮を賜り国宝の本堂にて拝登諷経、本来立ち入り禁止の本堂内陣や修行道場の見学、禅堂での臨済宗式の坐禅体験、現役修行僧による参禅・喫飯作法の実演、そして最後に瑞巌寺執事長様から「臨済宗の僧堂生活と課題について」と題してお話をいただくという内容にて研修致しました。
当日は正会員、賛助会員の計52名が参加され、始めに荘厳な本堂に於いて曹洞宗の法式にて拝登諷経を挙げました。その後は二班に分かれ50分交代で本堂・庫裡拝観の班、禅堂にて坐禅体験及び参禅・喫飯の実演見学の班にて研修を致しました。本堂拝観では本堂内陣などにて瑞巌寺様の歴史や伊達政宗公の位牌、伽藍の装飾、襖絵、明治天皇がお泊りになった上々段の間などエピソードを交え事細かにご説明をいただきました。そして禅堂では現在安居中の6名の修行僧の方々にもご協力いただき、曹洞宗でいう新到上山の様子から、禅堂での坐禅、公案による参禅(独参)と喫飯作法の実演をいただきました。
それぞれの場所で質問をされるなど非常に熱心に研修されている様子でした。最後の執事長様のお話では、ざっくばらんに臨済宗の僧堂生活などについてご説明いただき、大変多くの学びを得ることができました。
最後に打ち合わせから当日に至るまで、格別の配慮を賜りました瑞巌寺様、山内御一同様、そしてご参加いただいた会員皆様に心より感謝申し上げます。有難うございました。