平成29年7月7日(金)、仙台市林香院様を会場にて「平成29年度 第1回研修会」を行いました。
猛暑にもかかわらず正会員・賛助会員・県内外の御寺院様併せて48名のご参加を頂きました。
今期の宮曹青スローガン『護り伝えん 御仏の道』を実践する「参禅弁道」を研修テーマに据え、より実践的・多角的に学ぶということから曹洞宗国際センター所長・藤田一照老師を講師としてお迎えし、『現代に坐禅を普勧する』を演題として御講義を頂きました。
第1部では「身心が調う道としての坐禅」と題され、今般宗務庁より教化資料として発行されました自著「坐禅読本ー身心の調う道ー」を中心に講義を頂きました。老師自身の坐禅との出会いが語られ、仏教の教えから導かれる坐禅という行の性質や、坐禅と呼吸と身体の仕組みの関係についてなどを講義いただきました。
第2部では「調身・調息・調心の実習」と題したワークショップ形式にておこなわれました。 藤田老師が提唱する 「ソマティックワーク」を行い、「身心脱落の坐禅」を成り立たせる身体感覚と呼吸を見つめなおす実践に取り組みました。実際に自分たちの体を通して、ゆっくりと時間をかけて姿勢と呼吸を坐禅の姿へと調えていくことで、第1部で語られた内容を実感をもって学ぶことができました。
藤田老師は ≪「からだ」に基づいた人のあり方がないがしろにされがちな昨今、坐禅にまつわる色々な誤解や偏見に私たち曹洞宗の宗侶が陥ることなく、丁寧なやり方で坐禅をお勧めし、行ってもらうことが必要とされている≫などというように、分かりやすい言葉にて私たち青年宗侶の学びに応えて頂き、最後まで親切丁寧にご指導を下さいました。
最後に、研修会に先立って開催時点では被害が広がり続けていた 九州北部を中心とした大雨の被害(7月19日に「平成29年7月九州北部豪雨」と命名され、8月8日に激甚災害指定が決定)に遭われた方々への法要が行われたことをご報告いたします。