平成27年11月26日(木)に仙台市・林香院様に於いて宮曹青第2回研修会「歎佛会声明」を行いました。
講師に愛知県東泉寺御住職、また大本山總持寺後堂もされております前川 睦生老師をお迎えして「歎佛会声明」を教えていただきました。
こちらは開講式の様子です。
ホワイトボードを使い、声明独特の節をわかりやすく説明していただきました。
この研修会は来年も行う予定でいます。
少しでも声明が上達できるように精進していきたいと思います。
平成27年7月21日(火)午前10時より仙台市「林香院」さまを会場に「平成27年度第1回研修会」が開催されました。(会員57名参加)
講師は岩手県「正法寺」住職 盛田正孝老師にお勤め頂き「供養について」と題して講習を頂戴しました。
大本山總持寺の後堂を経験された盛田老師のお話はとてもわかりやすく、若い僧侶たちも終始耳を傾けて話を聞いていました。
「『死をみつめ死を考える』、私たちは死を体験できることができない、死なれるという体験しかできない。
死をみつめることによっていかに生きるかという命題が答えが出せる。
私たちは死を体験することができないから他の方の死を自分の死としてみていく。
だから自分が死ぬときはこうやって死んでいくんだというのを見せていかなくてはならない。
それが無常観である。」
開講式風景
平成26年11月14日(金)午後1時30分より仙台市「林香院」さまを会場に「平成26年度第2回研修会」が開催されました。(会員34名参加)
講師は石川県「永光寺」住職 屋敷智乗老師にお勤め頂き「永光寺とその門派」と題して講習を頂戴しました。
中央 屋敷智乗老師 右 神作研修委員長
屋敷老師は永光寺517世住職としてご活躍されておられます。
永光寺の歴史を説明頂き、宗門上永光寺が重要な寺院であることを改めて説明頂きました。
永光寺の宝物も紹介頂き、その中の『洞谷山尽未来際置文』(榮山禅師が亡き後も永光寺が未来永劫まで守るべきことを書した教え)の一節「檀那を敬うこと、仏のごとくすべし」を説明頂き、昔も今も変わらない檀家さまの存在の大切さ、有難さを改めて諭して頂きました。
また永光寺の現状をお話し頂き、両本山と同様にもっとたくさんの人達に参拝して頂きたいと仰っておられました。
去る6月5日(木)午後1時30分より三本木町「天性寺」さまを会場に「平成26年度第1回研修会」が開催されました。 講師は会場寺院の御住職でもある 渡邊了英老師にお勤め頂き「曹洞教団の歴史と峨山禅師」と題して講習を賜り、会員30名の参加がありました。
開講式風景
今期の青年会は東日本大震災で被災した地域の青年会として自分たちに何が出来るか、何を期待されているかを考え目標とし活動して参りました。 その活動の根本にあるものは我々は仏様の弟子であり、曹洞宗の脈々たる法を継承する僧侶たる自己に他なりません。 その僧侶としての自己を曹洞宗の歴史と自らが受け継ぐ法を学ぶことによって、さらに力強く補完し、それぞれの活動につなげていくことを今回の研修会の開催目的としました。
講師 渡邊了英 老師
講習では曹洞宗の法系(人法、伽藍法)を基礎からお話頂き、また渡邊老師が大本山總持寺で侍真として役寮を勤められた経験から得た貴重なお話や資料を頂戴しました。 特に老師は若い僧侶が曹洞宗法系の肝心要である「三物」への意識の低さ、授戒において袈裟の意義を知らずに授戒作法を行っていることに警鐘を鳴らしておられました。
講習の最後に「何か一つだけでもこれだけは負けないという気概、自信を持って精進して下さい」と我々に激励を送って下さいました。
開講式風景
去る平成25年11月12日、今年度第二回目となる研修会が仙台市林香院様にて開催されました。
講師として福島県飯舘村前田区行政区長をお務めの長谷川健一さんをお招きし「生きる権利を奪われた飯舘村の今」と題し講演を頂きました。
長谷川健一氏
今回長谷川さんを講師に依頼した理由として、今期の宮曹青の行動指針である《実際に自らが現場へおもむき、行動を起こすこと》から、同じ東北の隣県に住む青年僧として、いまこの時に福島の状況を胸に刻み語りつぐことの重要性を強く意識し、現地研修の準備段階として今回の研修会の運びとなりました。
研修会では、住み慣れた故郷から無理矢理引きはがされた思い、酪農家としての苦悩、そして報道では語られなかった真実を率直に語っていただきました。さらに、知り合いの酪農家が「原発さえなければ」というメッセージを書き残し自死した事、102歳の男性や90歳の女性が避難の足手まといになるからと自ら命を絶った事、今後も自死が懸念される状況を問題提起されていました。
講演終了後、質疑応答となり「我々に出来る事は何か」という質問には「私の声を多くの人に届けてほしい」と話されていたのが印象的でした。
今回の研修会では、宮曹青は隣県の福島県の震災被害、特に原発被害の現状をどこまで理解しているのかという事がまずはじめの課題としてありました。今後宮曹青の活動を展開するにあたり、長谷川健一さんの命の言葉をしっかりとこの胸に刻み、僧侶として、青年僧として何が出来るかを考えていけたらと思います。