震災から9年を迎える令和2年3月11日、本来なら県内外からたくさんの方々にご随喜をいただいて慰霊行脚を修行のはずでありましたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当会として残念至極ではありましたが、規模を縮小しての実施をいたしました。
「東日本大震災復興支援活動」カテゴリーアーカイブ
令和元年 志津川中央団地夏祭り
令和元年8月4日(日)午後4時より志津川中央団地集会所にて夏祭りが行われました。
地元の皆さま方が行われる地域の行事に、本年も南三陸町で長期休暇中の子どもたちの学習支援などを行っている東京大学の学生ボランティア「UT-OAK」の皆さんとご一緒し、宮曹青・教化指導員(旧 青少年教化員)も昨年に続いて15名の参加をいたしました。 続きを読む
平成31年 東日本大震災被災地慰霊行脚 及び 大川小学校慰霊法要
平成31年3月11日(月)、石巻市大川地区において東日本大震災慰霊行脚を行いました。
本年は風も吹き冷たい雨が降りしきる天候につき、思い通りの活動は適わない面もありました。しかし私達も含め、それでも訪れる方々がこの日この場所には確かにありました。
この日を迎える事の意味に思いを廻らし、慰霊・鎮魂の祈りの気持ちを強く致しながらの活動となりました。
旧大川小学校校舎
8年という歳月が瞬く間に過ぎ行く中で、あの日から続く心の痛む日常の中を過ごされている方々も、また今年の3月11日を迎えておられます。
復旧や復興、帰還といった言葉に含まれる人々の未来を願う気持ちと、身の回りの環境や境遇の変化の中にあってなお痛切になる悲しみと、どちらにも絶える事の無い祈りが捧げられています。
その人々の気持ちや思いから離れる事の無いよう、私たち僧侶も願いも新たに発する日となりました。
傾聴行茶活動 仏一息 志津川復興住宅集会所
平成31年3月8日(金)「仏一息」活動にて、志津川復興住宅に本年度2回目のお伺いをしました。
当日は風が強く、3月ではありましたが寒い中での開催となりましたが、それでも久しぶりにお会いした皆さまはあたたかく迎えて下さいました。南方仮設住宅で行われていた朝の体操も継続されているそうで、終わってお茶飲みしながらお待ち下さった方々もおられたとの事でした。
私達もその輪の中に加わらせて頂きながら、しばらくの間を皆さまのお話に耳を傾け、時に談笑しながらゆったりと時間を過ごさせて頂きました。
その間にも進められる、昼食のご用意。
食事のご用意も、共に頂く時間を大事にすればこそ。暖かいうどんが、皆さんとの交流をあたたかなものにしてくれているようでした。
この日皆さんとご一緒するなかで耳にしたお話は、様々な思いが交入るものでした。
住み慣れたはずのふるさとに戻ったはずでも、「この場所は山を整備して作ったので、風が強くとても寒い。」皆さん折に触れて以前の暮らしとの違いを感じる、そういう日常なのでしょう。
また、復興事業を経てすっかり変わった故郷の姿を思い、「童謡『ふるさと』を皆で歌う機会が多くあったけれども、自分は歌いたくなかった。でも、最近やっと歌っても良いかなと思えるようになった。当時の事を語る気持ちも、ようやく湧いてきた。」そんな気持ちを語って下さる方もおられました。
私達が傾聴行茶活動を取り組み続ける、その意味を改めて考えさせられる日でもあったように思います。
最後になりますが、来場して下さった20名の皆さまと地域の方々へ感謝し、また当日は12名でしたがこの「仏一息」に参加・お手伝い頂いた方々につきましても謝意を表したいと思います。
皆さまありがとうございました!
傾聴活動報告 仏一息 志津川中央復興住宅
平成30年8月5日(日)午後5時より、南三陸町の志津川中央復興住宅集会所にて 正会員15名により「傾聴活動 仏一息」を行いました。
当日のお天気はあいにくの雨で、ときおり強く降ることもありましたが、 それでも始まりの時間を迎えるころには多くの方にお集まりいただきました。
今回の活動は自治会の方とのご相談により、お越しいただいた方が誰でも楽しめるようにと「夏祭り」の形で、演劇や流しそうめん、くじ引きなど色々な趣向を凝らした内容にて活動を行いました。
演劇は宮城県の曹洞宗教化指導員の方々による、「BE BRAVE」の皆さんにて行われました。
また、現地自治会を通じて、南三陸町で長期休暇中の子どもたちの学習支援などを行っている、 東京大学の学生ボランティア「UT-OAK」の皆さんとご一緒の活動となりました。
これまでも登米市南方仮設など、宮曹青では仮設住宅集会所での傾聴活動を続けて参りましたが、そのことが復興住宅集会所での活動につながることとなりました。
あの震災から7年と5か月を迎えようとしています。この間にも日本各地で自然災害が発生し、多くの方々による災害ボランティアの活動を耳にするようになりました。
宮曹青も東日本大震災で被災された方々のもとにうかががい、または各地の現場に赴いてどんなお手伝いができるのかを考え続けています。
災害がもたらした多くの方々の損害を、私たちが直接埋め合わせできないかもしれません。 でも、このような活動を通じて私たち青年宗侶もなにがしかのお役に立てるのではないか。 そんな思いを新たにする時間でした。
お越しいただきました皆さんはもちろんですが、このイベントに大変なご協力をして下さった自治会の方々を始め、皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました!
平成30年 東日本大震災被災地慰霊行脚 及び 大川小学校慰霊法要
平成30年3月11日(日)12:00より石巻市長面浦より大川地区にかけて東日本大震災被災地慰霊行脚を行いました。
当日は相野谷の海蔵庵別院様を集合場所とさせて頂きました。
宮曹青、全曹青、三重曹青、いずも曹青、置賜地域曹洞宗侶(Teamおきたま)、秋田曹青、総28名が加担し、19名が行脚を行いました。
海蔵庵様本院へ移動しての諷経後、大川小学校へ向けて行脚を行いました。
あの震災の発生から丸7年の時間が過ぎました。
変わっていく被災地の風景の中を、変わらない哀悼と追慕の思いが続いていくと思わされる、そんな多く光景を眼にし、胸にとどめながら歩みを進めました。
大川小学校跡に到着。大川小学校は仮設校舎を置いていた二俣小学校と統合となり、2月24日に閉校式を行ったとの事です。また一つ、被災地に変わっていかざるを得ない出来事がありました。
午後2時46分、サイレンの音が鳴る中で黙祷。
黙祷が終わりました後、本日お集まりされていた沢山のご家族やご親類、追悼にお集まりの皆さまと地元寺院の方々にて慰霊法要が営まれました。
3月11日をこの地で迎えるたびに何と向き合い、なぜ祈るのか、何をしていくべきなのか。多くの問いを私たち青年宗侶は抱き続けております。
その問いの元にある悲嘆や苦悩に目をそむけず、応え続けていきたい。思いを新たにしてこの日の行脚の道程を終えました。
以上、ご報告とさせて頂きます。